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【トランスレーショナルリサーチ・コロキアム】 「神経変性疾患領域」をテーマにディスカッションを実施し、産官学連携でソリューションを探る(第2回)

【トランスレーショナルリサーチ・コロキアム】 「神経変性疾患領域」をテーマにディスカッションを実施し、産官学連携でソリューションを探る(第2回)

「神経変性疾患領域」をテーマにディスカッションを実施し、産官学連携でソリューションを探る(第2回)

日時:2016年9月3日(土曜日)
場所:TKP東京駅八重洲カンファレンスセンター カンファレンスルーム5E



PhRMAは、去る2016年9月3日、“神経変性疾患領域”をテーマに、第2回目となる「トランスレーショナルリサーチ・コロキアム」を開催しました。

トランスレーショナルリサーチ・コロキアムは、アカデミア、規制当局、製薬企業で研究開発に携わっている研究者の方、テーマに携わる様々な方にご参加頂き、10年後、20年後を見据えた、異なる立場からの議論をもとに直面する課題に対するソリューションを探る機会を設けるもので、昨年第1回が初の試みとして行われました。

PhRMA は 2013年より産官学の連携で国内アカデミア創薬を促進・サポートする活動として、「ヤング・サイエンティスト・シンポジウム」の開催や、国内の若手研究者を米国に短期間派遣し、米国における保健医療政策、医薬品研究、規制慣行、トランスレーショナルリサーチの最新情報を学ぶ「マンスフィールド‐PhRMA 研究者プログラム」の実施等、トランスレーショナル・リサーチの活性化、啓蒙を命題とした活動を行っており、本コロキアムもその一環として開催するものです。

第1回から引き続きコロキアムの議長を務めた、名古屋大学 大学院医学系研究科 神経内科 勝野雅央教授は、「マンスフィールド‐PhRMA 研究者プログラム」第2期生として、2014年秋にアメリカ東海岸を訪問。 そこで経験した米国での「産官学」そして患者団体やシンクタンクなどが、疾患の新たな治療法確立や革新的な医薬開発に向けて、オープンに意見交換を行う様子から、『日本でも同様の試みができないか』とPhRMAに提案され、本コロキアムの企画段階から参画して頂いています。

160903infoses_1昨年の第1回コロキアムでは、神経変性疾患領域の将来的な治療法や医薬品の開発を目指す上で、産官学がどのような連携を図ることができるのか、そしてその基盤としてのレジストリの重要性などが議論されました。そこで今回は、昨年の議論をさらに深めるため、臨床研究から基礎研究へとフィードバックする「リバーストランスレーショナルリサーチ(TR)」と、その推進に向けたレジストリ・バイオバンクの体制整備などの今後のあり方について、様々な立場からの意見交換を行いました。

当日は、勝野教授による概要・趣旨説明の後、参加者全員の自己紹介が行われ、アカデミア、規制当局、製薬会社所属の計3名より、それぞれの立場でのレジストリへの取り組みと、今後の展望が紹介されました。そして、現状の問題点として「レジストリの基準、ルール、またその体制をどのように整備すべきか」「企業が構築したレジストリを、どのように他社と共有したり継続させることが可能か」などが提示されました。

その後のフリーディスカッションでは、「個人情報の保護の観点から、データの取扱に関して考慮すべき」「データの信頼性はどのように保つべきか」「メーカーによって違うレジストリを使うのではなく、信頼性が担保された、統一のレジストリを持つべきである」「バイオバンクもレジストリ同様、継続性が問題視されている部分がある」等、今後のレジストリ、バイオバンクの活用を見据えた、闊達な議論が交わされました。



本コロキアムの参加者については、下記をご覧ください。

<アカデミア> <日本医療研究開発機構(AMED)>
名古屋大学神経内科 勝野 雅央 戦略推進部医薬品研究課 井上 隆弘
国立精神・神経医療研究センター 中村 治雅 草間 真紀子
名古屋大学神経内科 橋詰 淳 <国立保健医療科学院>
昭和大学神経内科 小野 賢二郎 研究情報支援研究センター 水島 洋
東京大学医科学研究所 湯地 晃一郎 <製薬企業>
<厚生労働省> ファイザー株式会社 藤本 陽子
医薬品審査管理課 山田 雅信 田辺三菱製薬株式会社 秋元 周
渡邉 琢也 ノバルティスファーマ株式会社 小林 潔
<医薬品医療機器総合機構(PMDA)> PhRMA Translational Research Subcommittee代表
(日本イーライリリー株式会社)
大脇 健二
新薬審査第三部 加藤 直人 PhRMA Translational Research Subcommittee副代表
(ファイザー株式会社)
上杉 幸嗣
一丸 勝彦    
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