2025年2月25日
米国研究製薬工業協会
ファイザーのアルバート・ブーラ、
米国研究製薬工業協会(PhRMA)会長に就任
※当資料は、米国研究製薬工業協会米国本部が、現地時間2025年2月19 日に発表した報道資料を日本で抄訳したものです。
2025年2月19日、ワシントンD.C:米国研究製薬工業協会(PhRMA)は本日、ファイザー(Pfizer)の会長兼CEOであるアルバート・ブーラ(Albert Bourla)氏がPhRMA会長に就任したことを発表しました。また、サノフィ(Sanofi)のCEOポール・ハドソン氏が次期会長に、メルク(Merck)の会長兼CEOロバート・デイビス氏が理事会財務担当責任者に就任しました。
ブーラ新会長は次のように述べています。
「疾患治療における画期的な進歩は、人々の生活を変え、患者さんや社会が直面する困難な医療課題に寄与しています。公共の利益のために業界と政府のリーダーが協力することにより、困難な課題の克服につながると考えています。だからこそ、私は、慢性疾患やその他の深刻な疾病負担に対処し、患者さんの生活を改善し、必要とする人々が画期的医薬品に適正な価格でアクセスできるように、日本の政策立案者と協力できることを楽しみにしております」
2019年にファイザーの会長兼CEOに就任して以来、アルバート・ブーラ氏は、同社をサイエンス主導の強力な企業へと変革し、新型コロナワクチンや抗ウイルス薬の迅速な開発など、画期的なイノベーションをリードしてきました。ブーラ氏の主導のもと、同社は過去最多の医薬品とワクチンの承認を実現し、シージェン(Seagen)の買収を通じてオンコロジー領域のパイプラインを倍増させ、企業目的に沿ったオペレーションの再構築を行いました。ブーラ氏はファイザーでの30年以上のキャリアの中で、さまざまな事業部門で要職を歴任し、現在は全世界で8万人以上の従業員を擁するグローバル企業を率いています。
PhRMA理事長兼CEOのスティーブ・J・ユーブルは次のように述べています。
「私たちは、業界としても社会としても、非常に大きな機会に直面しています。PhRMAは今後1年かけて、創薬イノベーション・エコシステムを強化し、市場の不適切なインセンティブ制度に対処し、コストを削減し患者さんの医薬品アクセスを改善することに焦点を当てます。こうした時期に、ブーラ氏がPhRMA理事会を率いてくれることを嬉しく思います。彼の思慮深いリーダーシップと患者さんの生活を改善することへの献身的姿勢は、同僚や政策立案者からの信頼と尊敬を勝ち得ています」
ブーラ氏は、ギリアド・サイエンシズ(Gilead Sciences)の会長兼CEOであるダニエル・オデイ氏の後任としてPhRMA会長に就任しました。オデイ氏は、ロシュ(Roche)およびジェネンテック(Genentech)での30年にわたるキャリアを経て、2019年にギリアドに入社しました。同氏はギリアドの抗ウイルス薬におけるこれまでの実績を土台にし、同社をがんやその他の生命を脅かす疾患の治療薬を開発する企業へと変革する取り組みを主導してきました。
オデイ氏は次のように述べています。
「会長としてPhRMA理事会の他のメンバーと共に働き、医薬品のアクセスや価格の向上と、患者さんへのイノベーションの提供に注力できたことは光栄でした。今日の医薬品は、かつては命を脅かしていた病気を予防し、治癒し、治療しています。私たちが創薬イノベーション・エコシステムを維持しつつ、患者さんの負担を軽減することが重要です。今後は、ブーラ氏のリーダーシップの下で引き続きこのような重要な取り組みに従事できることを楽しみにしています」
ユーブル氏も次のようにコメントを続けました。
「昨年、会長として理事会に尽力してくれたオデイ氏に感謝します。彼は患者さんとイノベーションのために尽力する不屈の擁護者です。彼が、米国の患者とバイオ医薬品業界のために今後も貢献してくれることを楽しみにしています」
同時にサノフィのポール・ハドソン氏とメルクのロバート・デイビス氏も、それぞれPhRMA理事会の要職に就任しました。ハドソン氏は2016年から2019年までノバルティス(Novartis)を率いた後、2019年にサノフィに入社しました。それ以前はアストラゼネカ米国法人(AstraZeneca US)で社長も務めました。一方、デイビス氏は2014年にメルクにCFO(最高財務責任者)として入社し、2021年にCEO、2022年に会長へ就任しました。それ以前はバクスター(Baxter)とイーライリリー(Eli Lilly)で上級職を務めました。
ハドソン氏は次のように述べています。
「最近の革新的医薬品の発見と開発における進歩は画期的で、患者さんとその家族に素晴らしい希望をもたらしています。しかし、医療制度のインセンティブが不適切なため、患者さんの手が届かない価格となっています。私たちは昨年、薬局における医薬品アクセスの向上と自己負担費用の削減につながる改革を進め、大きな進展を遂げました。今年もこのような患者さん中心の改革を完遂するために、産業界や政策立案者と協力することを楽しみにしています」
デイビス氏は次のようにコメントしています。
「科学と医学の進歩は、疾患の治療、治癒、予防の方法に変革をもたらしています。これらの進歩は、リスクを取ることを奨励し、科学研究への強力な投資を促進する賢明な政策がなければ実現しません。私たちは、これらの政策と、人々の生活を変えるバイオメディカル・イノベーションの推進力を守る責任があります。そのため、患者さんのコスト増加につながるシステムの問題に対処し、将来のイノベーションを損なうことにつながる政府の価格設定法の欠陥を修正するために、超党派の支持を築き続けます」
原文は米国研究製薬工業協会米国本部の報道資料(英文)をご覧ください:
https://phrma.org/resources/dr-albert-bourla-of-pfizer-becomes-new-chair-of-phrma-board
●米国研究製薬工業協会(PhRMA)
PhRMAは、米国世界の主要な研究開発志向型革新的医薬品企業を代表する団体です。PhRMA加盟企業は、人々の生活を変革し、健康的な人生を送ることができる世界を創るために、革新的な医薬品の開発に注力しています。PhRMAは、患者さんが疾患の予防、治療、および治癒に必要な医療にアクセスし享受できる解決策を求めて活動しています。直近10年間で、PhRMA加盟企業は新たな治療・治癒の研究開発のために8,000億ドル以上を投資しました。
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