PhRMA CSC勉強会を開催
～International Clinical Trials Day*（5/20）記念～
PhRMA Clinical Sub Committee（CSC） は、一昨年、昨年に引き続きInternational Clinical Trials Day*（5月20日）を記念して、2023年5月31日に勉強会を開催しました。今回は、「Clinical Trialに携わる者として、基本に立ち返り、新薬開発の大切さ、臨床試験に携わることの尊さを再認識する機会とする」ことをコンセプトに、コロナ禍という困難な状況でもClinical Trialを実施し、開発を行った3年を振り返る機会として「COVID-19に対するワクチン/治療薬の各社の開発について」のテーマで、開発に携われた3社（Gilead、Pfizer、MSD）の皆様より、Presentationとその後のPanel Discussionで貴重なお話を聞かせて頂きました。
PhRMA加盟会社からは、合計で約530名もの多くの方が参加しました。各社のPresentationより、COVID-19のワクチン/治療薬の開発において、Challengeされた多くの事例を、具体的に学ぶことができました。Panel Discussionでは、医療機関対応、グローバルも含めた社内体制、規制当局とのCommunication等で、苦労された事、新たな取り組みとその成果などについても知ることができました。各社が困難を乗り越えた結果、COVID-19のワクチン/治療薬を短期間で世に出すことができましたが、これは製薬企業の私たちだけでは決して成し得ず、治験に関わる実施医療機関や、治験参加者の皆様の協力のおかげであった事を再認識し、感謝できる良い機会にもなりました。今後、新たな不測の事態が発生した時に向けた各パネリストからのアドバイスは、新薬開発／臨床試験に携わる参加者にとって、現在および未来への指針となり、International Clinical Trials Dayにふさわしい有意義な勉強会になりました。
【Agenda】
| Opening remarks | |
| ・International Clinical Trials Dayについて | 岡本 誠一（MSD） |
| Presentation ～COVID-19に対するワクチン/治療薬の各社の開発について～ | |
| ・ベクルリー点滴静注用（レムデシビル） | 石崎 哲誠（Gilead） |
| ・コミナティ筋注（SARS-CoV-2ワクチン） | 森久保 典子（Pfizer） |
| ・ラゲブリオカプセル（モルヌピラビル） | 川口 浩子（MSD） |
| Q&A and Panel Discussion | |
| 石崎 哲誠（Gilead） | |
| 森久保 典子（Pfizer） | |
| 川口 浩子、利水 紳倫（MSD） | |
| Closing remarks | |
| 大垣 博毅（GSK） | |
*International Clinical Trials day（ICTD）とは： ECRIN（EUROPIAN CLINICAL RESEARCH INFRASTRUCTURE NETWORK）というNPOが1747年 5月20日にJames Lind医師が現代の臨床試験の基礎となった世界で最初の臨床試験を開始した日を記念して2005年に設定した日。ICTDの5月20日付近には毎年、臨床試験に関する様々なトピックが議論されている。（https://ecrin.org/international-clinical-trials-day-ictdより引用）