2023年9月16日、17日に開催された「第23回CRCと臨床試験のあり方を考える会議 2023 in 岡山」において、EFPIA Japanとの共催でセミナーを開催しました。
本セミナーでは「日本がグローバル試験から排除される日 ~5年間で我々は変われたのか?最悪のシナリオを回避するための意識・行動改革~」をメインテーマとし、2018年に発表した「クオリティ」「スピード」「コスト」が5年間でどのように変化したかについて、ドラッグロスと絡めて講演とトークセッションを実施しました。
講演1では2018年と同様に「データから見えてくる日本の治験の現状」と題し、賛同を得られた製薬企業から収集したグローバル試験における各種パフォーマンスに関する国際比較のデータを2018年と2023年で比較し、発表しました。2018年と比較して全体的に他国との差に改善傾向が見られましたが、日本はまだ競争優位性が高い状態ではなく、さらに生産性を上げる必要があることを示しました。
講演2では「日本がグローバル試験に選ばれ続けるために」と題し、各データに対するCRCさんへのインタビュー結果を発表しました。「スピード」が改善され、「クオリティ」は高水準を維持している一方、オーバークオリティである可能性があり、オーバークオリティ・ハイコストからの脱却、スピード志向への変革が必要であることなど、インタビュー結果に基づいた考察を発表しました。
トークセッションでは「現場からのリアルな声」と題し、5年間の治験環境の変化について、実際に現場で感じていること、今後取り組むべきことを2名のCRCさんにお話しいただきました。
また、本講演の聴講者に対し、実際に現場で感じていること、今後取り組むべきことについて、リアルタイムでアンケートを実施し、今後、業界が一体となって治験環境の変革を目指すうえで重要な示唆を得ました。発表資料公開にあたり発表資料の補遺として併せてアンケート結果を公開します。
【PhRMA/EFPIA Japan 共催セミナー登壇者】
■座長
石崎 哲誠 (米国研究製薬工業協会 臨床部会/ギリアド・サイエンシズ株式会社)
安井 嘉一 (欧州製薬団体連合会 臨床部会/ノバルティス ファーマ株式会社)
■演者
吉田 健吾 (ファイザーR&D合同会社)
松澤 純平 (アストラゼネカ株式会社)
酒井 茉由 (ギリアド・サイエンシズ株式会社)
【PhRMA/EFPIA Japan実行委員/臨床部会代表委員】
■PhRMA
髙橋 昌大 (インサイト・バイオサイエンシズ・ジャパン合同会社)
大西 理佳 (インサイト・バイオサイエンシズ・ジャパン合同会社)
寺山 耕平 (MSD株式会社)
岡本 誠一 (MSD株式会社)
酒井 茉由 (ギリアド・サイエンシズ株式会社)
石崎 哲誠 (ギリアド・サイエンシズ株式会社)
森田 知史 (日本イーライリリー株式会社)
吉田 健吾 (ファイザーR&D合同会社)
柏 康弘 (ブリストル・マイヤーズスクイブ株式会社)
戸部 寛人 (ブリストル・マイヤーズスクイブ株式会社)
林田 雄介 (ヤンセンファーマ株式会社)
■EFPIA Japan
松澤 純平 (アストラゼネカ株式会社)
柏原 辰彦 (ノバルティス ファーマ株式会社)
木戸 究 (ノバルティス ファーマ株式会社)
内田 智広 (ノバルティス ファーマ株式会社)
安井 嘉一 (ノバルティス ファーマ株式会社)
香川 由美 (バイエル薬品株式会社)
山中 雅仁 (バイエル薬品株式会社)
■トークセッション
斎藤 まど香(岡山大学病院)
森山 菜緒 (帝京大学医学部附属病院)