2020年4月28日
米国研究製薬工業協会
― 4月24日～30日は、世界予防接種週間（World Immunization Week） ―
新型コロナウイルス感染症予防に有効なワクチンを含め、
約260種類のワクチンを開発中
※当資料は、米国研究製薬工業協会（PhRMA）米国本部が、現地時間2020年4月23日に米国本部ウェブサイト内のブログ”the Catalyst”で発表したアンドリュー・ポワレニー広報部長による投稿を日本で抄訳したものです。
ワクチンは、米国でも世界でも、感染症の予防に関する成功例がいくつもあり、多くの感染症を予防し、世界各地で壊滅的な状況を回避・終結させるなど、公衆衛生上、大きな意義のある進化をもたらしてきました。
現在、新型コロナウイルス感染症への効果が期待されるワクチンも、多数の異なる種類が開発段階にあります。世界的な大流行の中、個人の感染のみならずウイルスの拡散も予防するための、安全で効果的、かつ適正な価格のワクチンを開発すべく、研究者たちは日夜努力を続けています。2020年4月15日時点で開発段階にある新型コロナウイルス感染症予防のためのワクチンは以下の通りです：
新型コロナウイルス感染症用ワクチン候補の開発が速やかに進んでいる背景には、過去のワクチン研究開発から学んだ教訓や、業界をまたいでの横断的かつ強固なパートナーシップが活用されている証であると言えるでしょう。多くの研究開発型医薬品企業も、新型コロナウイルス感染症への効果が期待されるワクチンの特定・開発を進めるのと同時に、限界に達しつつある製造能力の拡大にも既に取り組んでおり、それぞれの技術基盤も医療のエコシステム全体で共有しています。
過去の感染症の予防に関する特筆すべき成功例として、天然痘はかつて最も恐れられた病気の一つでしたが、米国では予防接種を普及させる取組みにより、1949年を最後に自然発生の事例は報告されていません。世界に視野を広げても、予防接種の積極的な推進により、自然発生による天然痘は1980年には撲滅が宣言されました。今なお多くの病気が世界で猛威を振るってはいますが、米国では予防接種の義務化により、1994年の小児麻痺（ポリオ）、2000年の麻疹（はしか）、そして2004年の風疹など、かつてはその高い感染力によって多くの子供を苦しめた病が根絶されるに至っています。
米国では、子供へのワクチン接種により、16種類の病気が予防可能となっており、1994年から2018年の間に産まれた子供を対象とした定期予防接種のおかげで、4億1,900万を超える症例の病気が予防されました。
今日、多くの研究開発型医薬品企業が、研究開発エコシステムの全般にわたるステークホルダーとの協力により、病気を予防・治療するための革新的なワクチンの開発に取り組んでいます。最新の報告書（※１）によれば、様々な病気の予防・治療を目的とした258種のワクチンが現在開発段階にあるとのことです。
これまでにワクチンが成し遂げてきた素晴らしい成果の歴史を考えれば、今後も革新的なワクチンによって意義ある変革が更にもたらされると期待できるでしょう。
開発中のワクチンの内訳：
※１ 最新の報告書全文は下記のPDFをご覧ください（英文のみ）
https://phrma.org/-/media/Project/PhRMA/PhRMA-Org/PhRMA-Org/PDF/medicines-in-development-for-vaccines-2020.pdf
ワクチンに関する詳細は下記をご覧ください（英文のみ）
https://phrma.org/Media/New-Era-of-Medicine-Vaccines
新型コロナウイルス感染症に関する情報は下記をご覧ください。
【日本】 http://www.phrma-jp.org/coronavirus/
【米国（英文のみ）】 https://phrma.org/coronavirus
当資料の原文（PhRMA米国本部 アンドリュー・ポワレニー広報部長によるブログ”the Catalyst”の投稿）は下記をご覧ください（英文のみ）
https://catalyst.phrma.org/new-report-shows-nearly-260-vaccines-in-development-including-dozens-for-covid-19
【本件に関するお問い合わせ】
米国研究製薬工業協会（PhRMA）広報事務局
（株式会社ジャパン・カウンセラーズ内）
TEL：03-3291-0118 FAX：03-3291-0223
E-mail：phrma_pr@jc-inc.co.jp