PhRMA Clinical Sub Committee(CSC) は、2024年もInternational Clinical Trials Day*(5月20日)を記念して、2024年5月13日に勉強会を開催しました。「Clinical Trialに携わる者として、基本に立ち返り、新薬開発の大切さ、臨床試験に携わることの尊さを再認識する機会とする」ことをコンセプトとして、「治験に関わる全ての関係者がOne Teamとなるために」をテーマに、日本希少がん患者会ネットワークよりお招きした講師にご講演いただきました。その後、医療機関(国立がん研究センター中央病院)及び製薬企業(MSD、Pfizer)からのパネリストをも含めたパネルディスカッションを開催いたしました。
PhRMA加盟会社からは500名を超える非常に多くの方に参加いただきました。講師のプレゼンテーションでは患者団体活動と治療薬開発を推進するための取り組み、また国際ネットワークへの積極的な参画や患者としての役割に基づいた製薬企業への提言や期待についてご発表いただきました。
その後のパネルディスカッションでは、治験デザインへの患者の参画に関して、患者、医療機関、製薬企業間からの様々な視点や、希少疾患/希少がんの薬剤開発に関する課題等について、One Teamとして効果的に協働するための意見や具体的な取り組みに繋がるアイデア等、活発な議論を行うことができました。パネルディスカッション後に参加者へ行った「治験に関わる全ての関係者がOne Teamになって取り組んでいけそうですか?」というアンケートでは、「One Teamになって取り組める」もしくは「One Teamになるには課題があるが前向きに取り組みたい」と回答された方が計97%となりました。
One Teamとなることの重要性と今後の活動への期待の高さがうかがえる結果となり、International Clinical Trials Dayのコンセプトに合致する有意義な勉強会になりました。
【Agenda】
Presentation | Speaker 眞島 喜幸(日本希少がん患者会ネットワーク) |
Panel Discussion | Panelist 眞島 喜幸(日本希少がん患者会ネットワーク) 伊藤 美樹(国立がん研究センター中央病院) 嶋本 隆司(MSD) 北村 篤嗣(Pfizer) |
*International Clinical Trials day(ICTD)とは: ECRIN(EUROPIAN CLINICAL RESEARCH INFRASTRUCTURE NETWORK)というNPOが1747年 5月20日にJames Lind医師が現代の臨床試験の基礎となった世界で最初の臨床試験を開始した日を記念して2005年に設定した日。ICTDの5月20日付近には毎年、臨床試験に関する様々なトピックが議論されている。(https://ecrin.org/international-clinical-trials-day-ictdより引用)