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PhRMAプレスセミナー「国の危機管理としての予防接種政策-課題と改善に向けての提言-」

PhRMAプレスセミナー「国の危機管理としての予防接種政策-課題と改善に向けての提言-」

PhRMAプレスセミナー「国の危機管理としての予防接種政策-課題と改善に向けての提言-」

日時:2018年10月30日(火)
場所:東京都内

PhRMAは去る10月30日、予防接種推進専門協議会(予防接種に関わりのある17学会が参加する専門協議会)の正・副委員長である、岩田敏先生(国立がん研究センター中央病院 感染症部長)と岡田賢司先生(福岡看護大学 基礎・基礎看護部門 基礎・専門基礎分野教授)をお招きし、「国の危機管理としての予防接種政策-課題と改善に向けての提言-」と題したプレスセミナーを開催しました。

プレスセミナーでは、まず初めに岩田敏先生から、「予防接種政策の課題と改善に向けた提言 ワクチンギャップは解消したか?」をテーマに、先進国である日本のワクチンギャップがいまだに解消されていない事とおたふく風邪を例に感染症拡大の重大性に触れ、ワクチンギャップの解消と新たなワクチン開発促進に向けた説明を行いました。米国では新ワクチン開発段階から専門家による議論が重ねられて、薬事承認後速やかに定期接種化への結論が出せるプロセスがあり、今後日本でも審議を簡略化させていきワクチンギャップを解消させたいと述べました。

続いて岡田賢司先生からは、東京オリンピック・パラリンピック2020に向けたVPD(Vaccine Preventable Diseases、ワクチンで予防できる疾患)への戦略的な取り組みの必要性について説明しました。ワクチンで予防可能な風しん、麻しん、侵襲性髄膜炎菌感染症に関する過去の定期接種制度や感染経路、危険性、そして韓国ピョンチャン冬季オリンピックでの感染症対策としての予防接種について紹介後、東京オリンピック・パラリンピックへの準備と対策が急務であるとし、ワクチンの増産や定期接種化の重要性を社会に周知してもらうことと、その動きを是非メディアで作っていってほしいと述べました。


岩田 敏
予防接種推進専門協議会 委員長

岡田 賢司
予防接種推進専門協議会 副委員長

【当日配布資料】