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米国の研究開発志向型製薬産業が70種類以上のぜんそく治療薬を開発中

米国の研究開発志向型製薬産業が70種類以上のぜんそく治療薬を開発中

2012年3月15日

米国の研究開発志向型製薬産業が
70種類以上のぜんそく治療薬を開発中

米国研究製薬工業協会(PhRMA:Pharmaceutical Research and Manufacturers of America、本部:米国、ワシントンDC)は、米国のバイオ医薬品研究企業が開発中のぜんそく治療薬および予防薬は、74種類にのぼると発表しました。これらの治療薬・予防薬は、いずれも開発段階後期(臨床試験中または米食品医薬品局による審査中)にあります。

ぜんそくは、遺伝と環境の両方に起因し、気道の炎症によって空気が肺に流入する経路が狭まる疾患です。米国保険福祉省の疾病管理予防センター(Centers for Disease Control and Prevention)によれば、現在、米国でぜんそくを罹患する成人および小児は2,400万人に上り、罹患率は過去十年間で12%上昇しています。米国でぜんそくのため学校や職場に通えない人々は、1日平均4万人に達し、これによる米国経済への直接および間接的な損失は年間560億ドルと推定されています。

PhRMAのジョンJ.カステラニ理事長兼CEOは次のように述べています。「ぜんそくは生涯にわたって患者のQOL(クオリティ・オブ・ライフ)に影響を与え、適切な治療が行われない場合、死に至る可能性がある疾患です。今回のPhRMAの報告書*1に特記されている治療薬・予防薬は、ぜんそく患者さんに、より健康で生産的な人生を送ることができるという新たな希望をもたらすものです。春が近づくにつれ、さまざまな環境要因のためにぜんそく患者の健康状態が悪化することがあります。医薬品は、ぜんそく症状、殊に春の季節におこる症状緩和の手助けをすることができます。」

米国のバイオ医薬品産業では、ぜんそくの症状を緩和するあたらしい手法の研究・開発を進めています。これには次のようなものが含まれます。

– モノクローナル抗体によって、エオシン嗜好性白血球(白血球の一種)が肺に蓄積することを防ぐ治療法
– ぜんそくに対して人間の気道が本来持つ抵抗力を活用した新しい吸入療法
– アレルギー性ぜんそくで、炎症を促進するプロスタグランジン(PG)の影響を抑制する医薬品

米国のバイオ医薬品研究企業は、患者さんがより長く、より健康で、かつ生産的な人生を送ることが可能になる医薬品の発見と開発に取り組んでいます。実際、バイオ医薬品産業の従業員一名あたりの研究開発投資額は、製造業全体の投資額の10倍以上に達します。こうした研究開発に対する熱心な姿勢によって、世界中の患者さんの命が救われ生活が改善すると同時に、米国に雇用をもたらすなどの経済効果にも貢献しています。

*1 PhRMAレポート3月版 (PDF、英語版のみ)

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【本件に関するお問い合わせ】
PhRMA広報事務局(MSL Japan内)  
担当:池井/大澄
Tel: 03-5719-8938 Fax: 03-5719-8919
E-mail: phrma@msljapan.com

ニュースリリース (PDF)