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【インフォメーション・セッション】「組織の持続可能性-団体の資源、強みを活かした資金調達の取り組み-」をテーマに講演会とワークショップを実施

【インフォメーション・セッション】「組織の持続可能性-団体の資源、強みを活かした資金調達の取り組み-」をテーマに講演会とワークショップを実施

~患者団体向けインフォメーション・セッションを開催~
資金調達の取り組みをテーマに講演会とワークショップを実施

日時:2018年7月17日(火)
場所:東京・中央区


PhRMAは、2018年7月17日(火)、今年度第1回目の「インフォメーション・セッション」を開催しました。

今回は、患者団体の活動を維持・継続させるための課題である「資金」にフォーカスし、ファンドレイジングや自団体の活動の事業化による資金調達の取り組みの最新事例をご紹介するべく、「組織の持続可能性-団体の資源、強みを活かした資金調達の取り組み-」をテーマに講演会とワークショップを行い、当日は27団体35名の患者団体の方々にご参加いただきました。
講師には、NPO・公益法人や社会起業家等を対象にコンサルティングサービスを提供している株式会社ファンドレックスのファンドレイジング・プロデューサーであり、患者団体へのサポート実績もあるイノウエヨシオ氏と、ご自身ががんになったことをきっかけに、開設から2年で登録者が1,700名を超えたインターネット上のピアサポートサービス「キャンサーペアレンツ」を立ち上げた西口洋平氏をお迎えしました。

■講演
講師:イノウエ ヨシオ氏 (株式会社ファンドレックス ファンドレイジング・プロデューサー)

まず、日本各地でチャリティイベントの仕掛け人として活躍されているイノウエ ヨシオ氏より、ファンドレイジングについての解説や自団体の強みを活かした様々な資金調達の事例についてご講演いただきました。
SNSを活用し、「共感」を「共振」へと変えて仲間を巻き込んでいく波をつくることによって、クラウドファンディングやふるさと納税、遺贈など、新しい資金調達の可能性を広げる具体的な成功例を挙げてお話いただきました。
「現代の人は“みんなでつくる一体感”を求め、“夢や想いを共感できる誰かに託したい”と思っている」、「ファンドレイジングは、単にお金集めだけではなく、“この地域にこういうものがある”ということを発信していくこと」といったお話もあり、終始、参加者が大きく頷きメモをとる姿が多く見受けられました。

講師 : イノウエヨシオ氏 講演風景

■ワークショップ
ワークショップでは、短時間で相手の心に届くプレゼンテーションを皆さんに体験していただくべく、「エレベーター・トーク(エレベーターに乗っている程度の短い時間(約1分間)で相手に端的に魅力を伝え、興味・関心を喚起するための伝え方)」の実習をして頂きました。
参加者同士でペアになって、それぞれの団体や活動についてお互いに説明しあいました。右脳に響くキーワードを織り交ぜたり、シンプルな論理構成で話すといった、イノウエ氏からの説明にあった“相手に共感と納得を与えるコツ”にトライしながらも、ペアを組んだ相手からの指摘に、頭を抱え込んだり、目から鱗とばかりに大きく頷いたりする様子があちらこちらで見られました。

ワークショップ風景

■講演「つながりが、生きるチカラになる」
講師:西口洋平氏 (一般社団法人 キャンサーペアレンツ 代表理事)

次に、開設から2年で登録者が1,700人を超えたインターネット上のピアサポートサービス「キャンサーペアレンツ~こどもをもつがん患者でつながろう~」 の代表理事である西口氏から、サイト立上げから現在の運営形態にいたった経緯や、団体活動を維持・継続するための事業活動についてご講演いただきました。
メディアを巻き込んでインターネット世代の患者を対象とした大規模アンケート調査を行い、そのデータを企業に提供し、その対価を得るなど、自分たち患者が持つ価値を認識し、ステークホルダーとの良好な関係を構築して相互にWin-Winな形で資金を得る仕組みを築いていく取り組みや今後の展望についてもお話しいただきました。こちらも参加者が熱心に耳を傾ける姿が見受けられました。

講師 : 西口洋平氏 講演風景